ヒータの開閉に使うSSCの選定はどのようにするのか
SSCの形式体系は以下のようになります。
以下の条件(形式の①~⑤)を確認して仕様で絞込を行い、形式を選定します。形式、仕様ごとの製作可否については、添付資料 定格、形式、商品コードでのご確認をお願いいたします。
1.負荷の相数
負荷の相数により、①主回路素子数を指定します。三相ヒータの場合、要求仕様のものがあれば三極SSCから、三極SSCがなければ、単極SSCから選定します。三相2素子のものは中央相を短絡したもので、三相3素子に比較して発生熱量を低減できます。(三相3素子のものに比較して冷却フィンなどが小さくできるものもございます。)
2.負荷の電圧
負荷の電圧により、②主回路定格電圧を、AC100-240V か AC200-480V の2種類から指定します。電圧仕様により、部品の耐電圧、回路構成がことなります。電圧は必ず仕様に合うものをご使用ください。
3.負荷の種類
ヒータ負荷の場合、SSC閉路時のノイズを低減するために③ゼロクロス回路 は あり の選択を推奨いたします。
4.負荷の使用電流
ヒータ負荷の場合、突入電流、温度や開閉頻度の条件により、④フレームサイズに記載の定格通電電流値まで連続して電流を流すことができます。
しかしながら、三極SSC,単極SSCともに、周囲温度が40℃を超える場合は下記のディレーティングが必要になります。
条件によりますが、周囲温度が40℃を超え,電圧変動,抵抗値の変動等を考慮すると、連続通電電流の1.5倍程度のフレームサイズのSSCを推奨いたします。
純金属系のヒータ(ハロゲンヒータ等)、低温時の抵抗値が低くて突入電流が大きいヒータもございます。その場合はモータ負荷と同様にさらに余裕を持った選定(AC-3級)をする必要があります。
5.制御回路電圧
⑤制御電源電圧は制御回路は電圧変動範囲内ものを選定します。仕様値の85%から110%になります。