• No : 1707
  • 公開日時 : 2023/08/02 12:20
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サーマルリレーの速動形、遅動形の違い

回答

サーマルリレーは、モータに過負荷電流が流れてからトリップするまでの時間(動作時間)の違いによって、標準形・速動形・遅動形と分かれます。下記以外は標準形を使用してください。
 速動形サーマルリレー
  耐熱特性の低いモータの保護に適用します。たとえば、耐熱特性の低いモータに標準形サーマルリレー
  を適用すると、過負荷電流が流れてからトリップするまでの間にモータが焼損してしまいます。その
  ため、速動形サーマルリレーは、モータに過負荷電流が流れたときに標準形サーマルリレーに比べて
  動作時間が短くなっています。例としてコンプレッサや水中ポンプ用モータなどに適用されます。
 遅動形サーマルリレー
  始動電流の長いモータの保護に適用します。たとえば、始動に時間を要するモータに標準形サーマル
  リレーを適用すると、モータが始動する間にサーマルリレーが過負荷だと判断しトリップしてしまい
  ます。そのため、遅動形サーマルリレーは、標準形サーマルリレーに比べて動作時間が長くなってい
  ます。例として送風機やブロワ用モータなどに適用されます。

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