• No : 6841
  • 公開日時 : 2023/08/02 12:32
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トランス一次側のヒューズと負荷開閉器の選定

高圧6.6kV、3.3kVのトランス一次側のヒューズや負荷開閉器はどのように選定するのか。
また、選定表はあるか。
 
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回答

ヒューズは短絡電流などの事故電流が流れると半波以内にエレメントが溶断し限流遮断します。
トランス一次側には、負荷開閉器を投入時に、この領域までいかない過電流「変圧器の励磁突入電流」が流れます。
この「励磁突入電流」による衝撃や熱によってヒューズエレメントが劣化が進行し寿命により溶断に至ります。
一次側のヒューズの選定についてはこれを考慮し以下の2つの要件が必要になります。
 ・励磁突入電流<許容時間電流特性
 ・動作時間電流特性<短絡強度
図示すると、左下グラフ「3種類の時間電流特性の関係」のようになります。
励磁突入電流や短絡強度はトランスの形式により異なります。
厳密には、形式毎に上記仕様を確認し適切なヒューズの定格電流を選定する必要があります。
 
富士電機製トランスの一次側で条件を仮定した標準選定表を添付いたします。
トランスの励磁突入電流や短絡強度が異なれば、選定が変わってくる場合がございます。
標準選定表は参考情報となることご承知おきをお願いします。
 
添付資料
標準選定表 油入トランス 3.3kV
標準選定表 油入トランス 6.6kV
標準選定表 モールドトランス 3.3kV
標準選定表 モールドトランス 6.6kV

第一カテゴリ:選定
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