1.製品形式、製造番号、製造年月をご確認ください。
形式末尾に「Z」が付く特殊品の場合は、後継品が異なりますので、ご相談ください。
2.既設VCBが標準品であった場合、更新方法は3種類あります。
どのような方法で更新するかご検討ください。
①標準形 (形式:HA12DX-A1)
既設品とは外形寸法、主回路配線位置・制御回路構成
およびコネクタ形状が異なりまして、大掛かりな盤改造が想定されます。
置き換えあたっては事前にVCB取付け状態を確認頂き、置換検討が必要です。
②互換形 (形式:HA12DX-A1Z61)
既設クレードルを流用し、VCB本体のみ更新するものです。
クレードルの絶縁バーにトラッキングなどの劣化の兆候が
無く割れなど損傷が無ければVCB本体のみの交換が可能です。
既設配線とは中継ケーブルで接続します。
③置換形 (形式:HA12DX-A1Z13)
既設品からの置き換えにあたって、クレードル部の取付穴に
互換性を持たせたものです。クレードルの取り付け互換は
ありますが、主回路の位置は相違しています。
既設配線とは中継ケーブルで接続します。
3.置換形による更新について
置換形は、形式:HA12DX-A1Z13 になります。
新旧の外形図・接続図
既設形式:HA12X-A1
外形図 :F867 03 06(4)
接続図 :F867 08 03(4)
置換形形式:HA12DX-A1Z13
外形図 :F867 73 12(4)
接続図 :F867 10 41(4)
中継リード線外形図 :F867 83 33(5)
【形式体系】
【置換えに当っての注意事項】
①クレードルの取付け穴位置は同一ですので、既設品の取付け穴にて取付けが可能です。
但し、主回路端子の位置の関係で既設品の穴と合わない位置にする場合は、置換形の
取付け穴に合せて配電盤の床面に取付け穴を追加して取付け願います。
②新旧の主回路端子の位置が異なりますので、主回路配線の接続にご注意願います。
もし、届かない場合は配線の変更にて対応をお願いします。
③仕切り板を設けている場合、VCBの最大寸法が異なりますので、
代替え品に合わせて仕切り板の変更をお願いします。
特に幅寸法は、新形の方が61mm小さいので、VCBと仕切板との隙間が大きくなります。
④閉路制御回路と閉路操作回路の構成は、既設品と同一なので配電盤側の配線は既設品のままで使用可能です。
⑤制御回路のコネクタが既設品と異なりますが、置換形に付属の中継リード線にて接続することにより、
配電盤側のコネクタを変更することなく接続が可能です。
⑥リフターを使用している場合、既設品用のリフターには合いません。
置換形用の荷台を購入し交換して使用するか、置換形用のリフター
(形式:L-2HNC2[2段積用]またはL-2HNC3[3段積用])を 購入する必要があります。
⑦延長レールを使用している場合、既設品の延長レールは使用できません。
置換形用の延長レール(形式:HZ2AE)を購入する必要があります。
⑧位置リミットスイッチを使用している場合、既設品の位置リミットスイッチは使用できません。
代替え品用の位置リミットスイッチ(形式:HZ2AD)を購入する必要があります。
⑨コンデンサ引外し電源装置を使用している場合、内蔵のコンデンサが劣化している
可能性がありますので交換することを推奨します。
クレードル部の取り付け穴に互換性を持たせたもの。クレードルの取り付け互換はありますが
主回路の位置は相違しています。既設配線とは中継ケーブルで接続することで制御回路改造が
不要になり、更新時間は『標準形』の1/2程度でできるイメージです。